散財日記

散財の記録

国産の皮革

とある革製品ブランドに伺ったときに、国産の皮革を使っているから、昨今の海外革価格の高騰の影響がなくて良いですね、と尋ねたところ、原皮は北米産なのでそんなことはないという話でした。

 

また、米国では、ダイエットブームにより肉の消費が落ち込んでいて、倒産する牧場も多く出ており、皮の供給量が減っているそうです。皮のために牛を育てている訳ではなく、食肉の副産物なので当然なのですが、米国のダイエットがこんな形で自分に影響があるとは思いませんでした。(笑)

 

ならば日本の牛を使えば良いのでは?とも思うのですが、食用に最適化され過ぎているのか、あまり革には向いていなかったり、国内の諸事情により色々面倒なことが多いとのことでした。暗部な話になりそうだったので、詳しくは聞きませんでしたが…

 

仮に革の供給をお願いできたとして、人材の確保や設備投資があるため、少なくとも10年くらいは一定数を購入する契約を結ぶ必要があり、たとえば、海外の革の値段が下がったので止めます、って訳にはいきません。

 

万双なんかは、国産の皮を使っていますが、顧客からはブッテーロに戻して欲しいという声も結構あります。しかし、上記のようなことを考えると革の変更はそう簡単に出来るものではないんじゃないかと思います。