SOLO 0201 オールレザー ブリーフケース 1年経過
SOLO(三宅縫製所)さんに作って頂いたブリーフケースも1年が経過しました。
シュランケンカーフなのであまり変化はありません。ただ、シュランケンカーフの裏にピッグスキンが貼ってあるため、革に張りがあり、荷物がはいっていない状態でもシッカリ自立します。シュランケンカーフは時間とともに柔らかく、クタッとしてくるのも魅力なので、裏革は貼らずに柔らかく馴染んでいくようにしている製品が多いんですよね。ただ、私的には末永く自立して欲しかったので、それがSOLOさんのブリーフケースを選んだ要因の一つでした。
マチ側から見たところ。玉縁がシッカリ見えるのが特徴的。
パッと見、内縫のシンプルな四角いバッグですが、よくよくみると単純な長方形ではありません。スーツの肩口などを生地を丸めながら立体的に仕立てる技法(いせ込み)がありますが、それを革鞄に応用し、立体感をだして豊かな表情をつけています。こういう作りをしている鞄屋さんは少ないです。
当時はあまり気にしていませんでしたが、色々革製品を買って比較できるようになると、パーツの仕上げが丁寧なことに気づきました。
細かい点ですが、リモンタナイロンのポケットの中が外側と同じ光沢を放っています。ナイロンも当然裏表があり、表のほうが光沢があり肌触りも良いです。SOLOさんでは、ポケットの内側もリモンタナイロンの表(つまり二枚重ねている)になっています。
一見シンプルだけど、さりげなく細部にひと手間かけている鞄が好みです。