私が初めてオーダーメイドしたのがSOLOさんの縦型トートバッグ。革趣味を始めて3ヶ月くらいだったのに、いきなりオーダーメイド。しかも、有名ブランドとかでなく、個人の職人さんに依頼。自分のことながら、どうしてこうなった?と割と謎です。
オーダー時に考えていたことは、
- 形は縦型トートでファスナーは無し
- 革はシュランケンカーフ
- とにかく丈夫
- 長く使ってもずっと自立する
当時は、今よりもかなり丈夫さを意識して色々なブログを読み漁って、ここなら、と見つけたのがSOLOさんでした。シュランケンカーフの鞄で、数年経っても自立するものって、私の知る限り既製品にはありません。ル・ボナーさんのコンフェ・ヴは不織布を入れているので最初のうちはしっかりしていますが、そのうちくったりしてきます。WILDSWANSのランスロットやSC-ウェーバーは展示品を見る限り、クタっとなります。大峡製鞄のジャーマンシュリンクのブリーフケースはネットを検索した限りでは、1,2年経過したものは自立不能でした。
鞄サイズのものを裏革張り有り(ベタ張り)で作るのってコストがかなり掛かるので、裏革貼り無しの鞄と同じ価格帯で作っているSOLOさんは結構驚異的なのですが、あんまり伝わっていないのが悲しいところ。
3年経過していますが、シャンとしていてしっかり自立します。
いせ込まれたマチ部分も張りがあるまま。
中のホックを留めた状態。
今はシュランケンカーフが値上がりして当時の価格では買えませんが、この鞄の後に買ったSOLOさんの鞄を見る限り、コバはより丁寧に磨かれ、使用する革の箇所もより良い部分になっているので、単純に革が高くなっただけでなく製品もレベルアップしていて、価格上昇に納得感があります。