リンク先の引用に縦横比みたいな話もありましたが、そもそもサイズが大きいと問題が起きやすい気がします。思考実験として長辺7.5cmのボックス型コインケースと20cmのもの（あり得ないけど)があったとして、20cmの方が隙間も大きくなるし零れやすくなる気がします。直観的に大きくなればなるほど零れるリスクが高くなるのかなっと。ちなみに記事中で問題があった財布はコインケースの長辺が11cmくらいあります。

本革財布：２つ折り財布　ボックスタイプ小銭入れ付き　カード5枚収納【アルテレッツァ】 (alterezza.com)

参考までにアルテレッツァさんの二つ折り財布に付いているボックス型コインケースですが、かなり小さく作られています。最初見たときは、財布ギリギリまで大きくすれば沢山入るし見やすいのに、と思いましたが、コインが零れにくいサイズにしていたのかも知れません。

three2fourさんの札ばさみのボックス型コインケースですが、長辺10cm弱と少々大き目です。狙ったデザインかどうかは分かりませんが、端に溝があってコインがそこに挟まって固定されます。

f:id:akiramei:20210308120235j:plain

金具にマグネットボタンを採用していて、通常のホックよりも薄く、蓋の浮かびが少ないです。

f:id:akiramei:20210308120339j:plain

f:id:akiramei:20210308120408j:plain

零れにくさを狙ったわけではないと思いますが、蓋がフラットではなく段差があるため、コインがここに引っかかって止まることも。

f:id:akiramei:20210308120526j:plain

横から見たところ。平たく閉じているので零れるような隙間はなさそう。

f:id:akiramei:20210308120418j:plain

素人なのではっきりしたことは言えませんが、既存の実績のある構造でも、それが有効であるサイズというものがあるはずです。しかし、その限界点についてはあまり考えられていないんじゃないかなっと。

2021-03-07

ドイツのタンニン鞣し革

雑感革

ドイツの革というとペリンガーや今は亡きカールフロイデンベルグが思い浮かび、どうしてもクロム鞣しのイメージが強いです。

祝・仙台藤崎200周年　記念商品のご紹介 (itagaki.co.jp)

以前、ネット巡回で取り上げた鞄いたがきさんの記念商品がドイツのタンニン鞣し革を使っていて、頭の片隅にちょっと残っていました。

先日、上記の革とは違うかも知れませんが、たまたまドイツのタンニン鞣し革を触る機会がありました。どこの革かというと、ペリンガー。え、お前、タンニン鞣しやってたのかー！

某商社が取り寄せたそうで、曰く、ペリンガーが気合を入れて作ったタンニン鞣し革とのこと。DS単価もシュランケンカーフとほとんど変わりません。

見た目は、張りや光沢もあり、タンニン鞣しには見えません。どう見てもクロムなんだけど、爪で傷をつけても擦れば消え、確かにタンニン鞣しだ…となりました。一応、シボ革でミネルバボックスのようにドラムタイコで自然に付けたもの。シボの入りがまばらで、場所によってはスムースレザーっぽい。あと、触るとモッチリ感があるのもペリンガーらしいです。

ただ、新しい革なので使い方が難しいようです。遊びに使うには高すぎますし。こういう扱いの難しい革は多分、某神戸方面に回されるだろうなぁ…(笑)