three2four EYEs 紫藍ポロサス (メガネケース)
先月のENLIGHTMENT vol35にてオーダーしていたメガネケースが届きました。藍染と紫根染めを掛け合わせたポロサスが美しい。
このメガネケース、今年の新作なのですが、作りをみて絶対ストラップを付けて貰おうと思っていて、松山さんに会場でお願いしました。老眼のため、眼鏡を外して物をみるシーンが増えたのですが、ポケットの無い服を着ている時に置き場に困っていたんですよね。
ということで、ここに。オーダーの時に要望を聞かれたのですが、私が下手に口を出すよりもお任せした方が良いモノが出来るだろうと丸投げ。思惑通りカッコよく仕上がってきました。(笑)
眼鏡は横から入れます。これを見てストラップを付けられると思ったんですよね。
スマートなデザインですが、眼鏡はスッポリ入ります。
珍しくニーズが先にあってのオーダーでした。これからは出先で活躍してくれるはずです。
ル・ボナー ディプロマショルダー トープ
ル・ボナーさんのディプロマショルダーが久々に入荷したのでサークルさんに行ってきました。購入するかどうか悩んでいましたが、結局買ってしまいました。鞄を買うのは久々です。
以前購入したアンバランスをヘビーに使っていて、大変満足しているからショルダーバッグを増やさなくても良いかも…という思いもあったんですよね。
大きなフラップが特徴の正方形に近いショルダーバッグです。フラップの贅沢感を楽しむショルダーバッグなので見た目だけだとシンプル過ぎる印象かも知れません。
フラップの裏側。シュランケンカーフの床面がババーンと。裏に何も張っていないため、厚みのあるシュランケンカーフの感触が楽しめます。ちなみに、裏面に革や生地を貼らないのはコストダウンに感じるかもしれませんが、実は、床面が綺麗な部位を取る必要があるので、シュランケンカーフのような高級皮革の場合は、むしろコスト高だったりします。この贅沢なフラップを見てサイコー!となる人にはお勧めのバッグです。
横から見たところ。ショルダーストラップがそのままボディーをぐるっと一周しています。しかもシュランケンカーフを貼り合わせたものなので、シュランケンカーフのベルトの価格を考えると滅茶苦茶贅沢な作りです。その辺りを評価する・しないでこのバッグの価値が大きく変わります。
背面もシュランケンカーフが広がるシンプルな作り。革をめいいっぱい楽しみましょう。
内装。ファスナーポケット+2分割のオープンポケット。鞄のコンセプトが綺麗なシュランケンカーフの床面も楽しんでもらいたい!なので、やはり生地やナイロンは貼られていません。
久々のディプロマ・ショルダーですが、実は仕様変更されています。フラップの縁に革が巻かれていますが、この革の巻き方が変わったのです。
ディプロマ・ショルダーバッグと命名 - ル・ボナー (kabanya.net)
ディプロマ・ショルダー製作段階で、巻き方の候補が2つあって、この時採用したのが二度縫いするやり方でした。今回は、選ばなかった方のやり方になりました。どちらも一長一短あったのですが、昨今のシュランケンカーフの価格高騰により、今までのやり方のデメリット(高コスト)が大きくなりすぎたため変更になりました。コスト以外での評価は、フラップを表から見たときの、ふっくら感があることがメリットで、その処理の複雑さの分、裏面からの見た目は少々落ちるのがデメリットです。今回の変更で、そのメリットとデメリットが逆になるという訳です。
処理の違いは、文章で読んでもさっぱりわかりませんよね。
パイピングとは?製品の耐久性とデザイン性の向上をもたらす技法。 | sot(ソット)公式サイト | オンラインストア (sot-web.com)
sotさんの記事が分かりやすいです。フラップの縁に巻いた革のコバが見えるか見えないかという違いになります。見えない方が嬉しい人も多いとは思いますが、そのために許容できるコストではない状況なんですよね…
オリエントスター コンテンポラリーコレクション M34 F8 スケルトン ハンドワインディング RK-AZ0102N
GWにオリエントスターのM34F8スケルトンを購入しました。日本のブランドであるセイコー、シチズン、CASIO、オリエントは全部買うつもりでして、ついに最後のオリエントに手を出してしまいました。
オリエントスターと言えば、スケルトンというイメージが強く、そこまでは決めていましたが、クラシックにするかコンテンポラリーにするかの2択で悩みました。で、実物を見たところ、コンテンポラリーが思いのほか良かったので、こちらを選んだ次第です。
正直、公式サイトの画像は良さを伝えられていないので実物を見た方が良いです。
良い点は、スケルトン処理の文字盤とムーブメント(の見た目)に尽きます。他の要素は、メタルバンドはGSの方が質感が良いですし、ムーブメントの精度はカタログスペックで日差-5~15秒で実測+12秒くらい。miyota9000シリーズが安価なのにスイスCOSC認定クロノメーターくらい出ることもあるので気にしないことにしました。(汗)
と言うことで、文字盤を見てみます。
まず、F8ムーブメントの最大の特徴であるシリコン製がんぎ車がチラ見えするのが良いです。文字盤は切削渦目によってキラキラ反射しますので、グレーの金属パーツの落ち着きが丁度良いです。あと、気付き難いですが肉抜きされた端面が面取り加工されています。他社のスケルトンモデルはここまでやっていないと思います。
インデックスは虹挽きされて虹が浮かびます。今は無きロイヤルオリエントを思い出しました。また、細かいことですが分針は三面カットされているのに先端が曲げられています。
というように価格帯を考えると凄く頑張っています。コストをすべてここに集中していますね。
そのしわ寄せとして、ムーブメントが30万円台の時計としては、ちょっと物足りないです。せめてシチズンのシリーズ8の上位モデルの日差-5~+10秒くらいにはなってて欲しかったです。
オリエントのムーブメントは基本的に46系(昭和46年に作られたので)と呼ばれるものです。それをブラシュアップさせ、目に見えるところではパワーリザーブが50時間になったF6。精度が日差-5~15秒になったF7。シリコン製がんぎ車によりパワーリザーブが70時間になったF8。これにパワーインジケーターやカレンダー、ムーンフェイスが追加される構造になっています。M34 F8スケルトンは、文字盤加工にコストを掛けたため30万円を超えましたが、機械自体は20万円クラスなんですよね。それは分かっているけど、顧客からすると30万円の時計ならムーブメントもそれらしいスペックになって欲しいと思ってしまいます…
とは言え、実はかなりお気に入りで毎日使っています。
コンパクト二つ折り財布 ブラック - TOMOE
TOMOEさんの二つ折り財布を購入しました。実はこれ、以前購入した財布と同型だったりします。この形は私の使い方に合っていてお気に入りなのですが、いくつか仕様変更されています。
前回はシュリンクレザーでしたが、今回は型押しレザーになっています。革は姫路のタンナーのものでヴォー・エプソンを参考に作られたものだそうです。
ヴォー・エプソンとの違い…と言っても、ヴォー・エプソン自体が個体差が大きいので説明し難いところです。ちょっと脱線しますが、ヴォー・エプソンという名称はエルメスにおける呼び名です。エルメスでは基本的に革を複数のタンナーから購入しています。ヴォー・エプソンの場合は2社。HASS社のDerbyとDegermann社のDauphinがヴォー・エプソンと呼ばれているわけです。同じ名前を付けているのに革質は結構違っていて、比較的硬い方がHAAS社、しっとりしているのがDegermann社です。で、この姫路のヴォー・エプソン風レザーはその中間くらいの感触です。
(追記)
Tanneries ROUXも含めた3社という話も見かけたので、もしそうだったら話は変わってくるけどどうなんだろう…
さて、この財布の紹介ですが、TOMOEさんが長めの製作動画を公開しているため、あまり語ることは無かったりします。(汗)
なので、シュリンクレザー版から変わったところを紹介します。まずはホック。前モデルはダブルホックだったのが1つになっています。私は片側のホックしか使っていなかったのでこれは嬉しい変更です。あと、ホックのメーカーがPRYMからHASI-HATOになっています。両者とも品質に定評があるメーカーです。もしかしたらPRYMに買収されたFiocchiファンだとPRYMの方が嬉しいかも?
微妙な違いですが、小銭入れのマチが若干広くなりました。あとホックの背面に革が貼られています。
後は、柔らかいシュリンクから硬めの型押しになったため芯材に違いがありますが、革が変われば当然のことなので仕様変更ではありませんね。
お気に入りの財布の正当進化なので当然の如く買いました。(笑)
ただ、使い勝手としては柔らかい革の方が良い場面もあるので評価は使い込んでからになります。
TOMOEさんのサイトはこちら。
前回の記事から一年以上経過しましたが、購入したアイテムもいくつかありますので、そのうち紹介出来たらと思います。
ASUMEDERU itakura フキオロシ フラグメント
久々に革製品を購入しました。買ったのはこちら。
【70%OFF! SALE】フキオロシ フラグメント online-store - ASUMEDERU itakura(アスメデル イタクラ)公式 (erina-itakura.com)
分類としてはフラグメントケースですが、カードポケットが3つある小銭入れとみておけば良いかと思います。色はネイビーですがパラフィンワックス仕上げにより全体的に白っぽくなっています。
イタリアのトスカーナ産植物タンニン鞣しの品質保証が付いています。革名は書いてありませんでしたが、コンツェリア・ラ・ブルターニャ社のゴーストじゃないかな?
外にはカードポケットが一つ付いています。
中はこんな感じ。フラップのあるホック止めポケットが1つに、マチ無しカードポケットが2つとシンプルな構成。
コバの処理はへり返しになっています。
マチ付きのホック止めポケット。小銭を入れることが多そうです。ポケット内はソフトな牛革です。
さて、このアイテムの名前にもなっているフキオロシですが、フラップに注目です。一般的なフラップと異なり、フラップがそのまま伸びています。これを「のべかぶせ」と呼ぶのですが、これが葺き下ろし屋根に似ていることから付けられたようです。
ASUMEDERUさんは高級ラインのASUMEDERUと使いやすさを追求したASUMEDERU itakuraに分かれていて、itakura側は他では見かけない面白い作りのアイテムが多いです。高級ラインでは無いですが、使われている素材はシュランケンカーフやドラーロなど海外の高級皮革なので決して廉価ラインではありません。
以前から興味があったブランドでしたが、今回、70%OFFのセールをやっていたので買ってみました。素材や作りを考えるとお買い得というか、こんな価格で出さなくても…
セールは12/9までなので興味のある方は注意。
ちなみにもう一つ買っているので、そちらも後日紹介出来たらと思います。
SERICA 5303-1 DIVER’S WATCH
為替が一ドル130円くらいの頃に注文した時計が届きました。買ったのはフランスのマイクロブランドSERICAのダイバーズウォッチ5303-1。
SERICA WATCHES : official website - Swiss Made Watches (serica-watches.com)
フランスの時計雑誌の方と時計デザイナーが組んだブランドで、一目でこのブランドだと分かるオリジナリティが気に入りました。
価格は1075ユーロ。マイクロブランドの中では比較的高額でしょうか。ダブルドームのサファイアガラス、セラミックのベゼルにエナメルの文字盤(多分?)などの素材を使い、ポリッシュとサテンを組み合わせた美しい仕上げになっています。価格帯を考えると高品質だと感じました。
気になるポイントとしては、まず、文字盤のロリポップのインデックス。個人的にはユニークなデザインで歓迎しますが、苦手な人もいるでしょう。
次にムーブメント。Soprod社のNewtonという比較的新しい(2020年)ムーブメントが搭載されています。グレードはトップフライト(最上位)。
Soprod Newton P092 | Watch movements – A passion (watch-movements.eu)
Soprod社と言えば、A10というセイコーのL4ベースのムーブメントがありますが、これがイマイチ評判が良くないので、社名で敬遠したくなる人もいるのではないでしょうか。ただ、NewtonはA10とは全く異なる設計で、カタログスペックは日差±4、パワーリザーブ44時間と中々です。実際に使っていますが、それくらいの性能は出ています。
個人的には汎用ムーブメントでもCOSCクラスの精度が出ている一方で、高額な自社開発ムーブメントがそれ以上の精度を出すとは限らず、装飾の美しさとかも50万円以下なら、目を見張るようなものは出てこないので、中途半端に高いものを買うくらいなら汎用ムーブメントで良いでしょ?という意見です。オーバーホール費用も安く済むし。
あと、チェックしておきたいのはブレスレット。ステンレス製のメッシュベルトを採用しています。個人的にはフィット感が良いし、ちょっとだけ軽いので高評価ですが、通常のブレスレットに比べて装着するのが面倒です。そこを許容できるかどうかは注意です。(時計を固定できる場所が必要で時間も10-20秒くらい掛かる)
個性的な時計なので注意点を強調しすぎた気もしますが、個人的にはとても気にっています。有名ブランドのオマージュのようなデザインに飽きている方にはおすすめです。
ネット巡回
定番のプティトートですが、今回は新しい革も使われています。スイフトというとヴォースイフトを思い浮かべましたが、これはペリンガーのスイフトカーフ。実物は見ていませんが、シボが薄くスムースレザーっぽい感じとのこと。ただ、ナムーカーフ同様、サライさんがお試しで取り寄せたレベルで定番化されるかどうかは売れ行き次第でしょうね。
ル・ボナーさんよりプティトート、新しい革バージョンも含めて仕上がり入荷です!! | CIRCLE OF CIRCUS(南青山CIRCLE BLOG・サークルブログ)
サークルさんにも入荷しています。
木の庄帆布という広島にあるブランドの帆布のバッグの修理。ブランド物の修理専門のイメージだったのでちょっと意外な依頼ですね。なんとなく修理費用の方がバッグの購入価格よりも高い気がしますが、それだけ思い入れのあるものなんでしょうね。
猪革のシステム手帳 ReiLeatherのモノ作り | ReiLeatherブログ
害獣駆除による猪革の活用に取り組んでいらっしゃいますよね。システム手帳の他にも二つ折り財布、ミニシステム手帳が紹介されています。
9/14 ヌバッククロコのPIZ。個人的に好きな素材ですが、多分、大手が大量に生産するときにしか出回らないですよね。
コンパクトウォレット【Quadrado Wallet】モデルチェンジしました | IKUMA BLOG
使いやすさを中心に改良されています。個人的には札室は独立している方が嬉しいので良い気がします。
《GANZO新宿高島屋》デッドストックアイテム販売&レザーケア相談会のお知らせ | 最高級のメンズ革製品・革財布 GANZO公式WEBサイト
デッドストック販売ですが、ポロサスのバッグという大物がありますね。価格は154万円。こういうのがポンポン売れるくらい景気が良くなって欲しい…
円安による値上がりで物欲が減衰中。過去の価格を忘れるまで腰が重くなりそう…