栃木レザーの表情
ボストンバッグの革ですが、素上げのため、バラ傷、血筋、トラが満載にも関わらず、質感が良くてお気に入り。触る箇所毎に感触が違ってて楽しいです。
通常は、表面加工して目立たなくするのですが、そのまんま。
吉田カバンの解説では、
原皮の段階より45日~60日かけて完成します。ブラジル産のミモザという質の高いタンニン樹液を用い、160ものピット槽で薄いタンニン槽から濃いタンニン槽へと順次漬け込み鞣した後、染料のみを使用して染色した素上げの革です。
とありますが、これより後に使われている栃木レザーは、ここまで時間を掛けてません。店員さんは、この革が特別と言ってた記憶があります。
コストが掛かる上に万人受けもせず、使える場面も限られると思うので、こういう革はだんだん作られなくなっていくんでしょうね。