オリエントスター コンテンポラリーコレクション M34 F8 スケルトン ハンドワインディング RK-AZ0102N
GWにオリエントスターのM34F8スケルトンを購入しました。日本のブランドであるセイコー、シチズン、CASIO、オリエントは全部買うつもりでして、ついに最後のオリエントに手を出してしまいました。
オリエントスターと言えば、スケルトンというイメージが強く、そこまでは決めていましたが、クラシックにするかコンテンポラリーにするかの2択で悩みました。で、実物を見たところ、コンテンポラリーが思いのほか良かったので、こちらを選んだ次第です。
正直、公式サイトの画像は良さを伝えられていないので実物を見た方が良いです。
良い点は、スケルトン処理の文字盤とムーブメント(の見た目)に尽きます。他の要素は、メタルバンドはGSの方が質感が良いですし、ムーブメントの精度はカタログスペックで日差-5~15秒で実測+12秒くらい。miyota9000シリーズが安価なのにスイスCOSC認定クロノメーターくらい出ることもあるので気にしないことにしました。(汗)
と言うことで、文字盤を見てみます。
まず、F8ムーブメントの最大の特徴であるシリコン製がんぎ車がチラ見えするのが良いです。文字盤は切削渦目によってキラキラ反射しますので、グレーの金属パーツの落ち着きが丁度良いです。あと、気付き難いですが肉抜きされた端面が面取り加工されています。他社のスケルトンモデルはここまでやっていないと思います。
インデックスは虹挽きされて虹が浮かびます。今は無きロイヤルオリエントを思い出しました。また、細かいことですが分針は三面カットされているのに先端が曲げられています。
というように価格帯を考えると凄く頑張っています。コストをすべてここに集中していますね。
そのしわ寄せとして、ムーブメントが30万円台の時計としては、ちょっと物足りないです。せめてシチズンのシリーズ8の上位モデルの日差-5~+10秒くらいにはなってて欲しかったです。
オリエントのムーブメントは基本的に46系(昭和46年に作られたので)と呼ばれるものです。それをブラシュアップさせ、目に見えるところではパワーリザーブが50時間になったF6。精度が日差-5~15秒になったF7。シリコン製がんぎ車によりパワーリザーブが70時間になったF8。これにパワーインジケーターやカレンダー、ムーンフェイスが追加される構造になっています。M34 F8スケルトンは、文字盤加工にコストを掛けたため30万円を超えましたが、機械自体は20万円クラスなんですよね。それは分かっているけど、顧客からすると30万円の時計ならムーブメントもそれらしいスペックになって欲しいと思ってしまいます…
とは言え、実はかなりお気に入りで毎日使っています。