散財日記

散財の記録

Christopher Ward C65 Aquitaine GMT

Christopher WardのC65 Aquitaine GMTを購入しました。レトロダイバーという歴史的なダイバーズウォッチにインスパイアされたコレクションに属します。この時計はと言うとドーム型風防とカーブのあるベゼルがブランパンのフィフティファゾムスの影響を受けています。

 

Christopher Wardの時計は5年前にC9を購入して以来、久々。C9については、高性能のインハウスムーブメントを搭載したモデルが$600という圧倒的なコスパにつられたのですが、ケースの作りなどは価格相応だったため、nomosやGSを押しのけて使用することはありませんでした。それから数年が経過し、色々レベルアップしていたので、成長度合いを見てみようかなっと。

akiramei.hatenablog.com

 

届いたもの。

ひとつはラバーストラップ。一応、ダイバーズウォッチでもあるのであった方が良いかなと。

 

ブレスレットの長さ調整で外したコマ。ちょっとタイトだったので結局一コマ足しました。オシアナスの時は一コマ緩かったので余裕を持たせずに指定したのがアダになりました。オンラインで調整せずに時計屋に持ち込んだ方が良いかも知れません。

 

時計の入った箱。5年前とは違ってちょっと洒落ています。

 

ということでご対面。

 

見ての通り、風防とベゼルがブランパンのフィフティファゾムス風。どっちもサファイアガラス。ただ、ホワイトサンドの文字盤にマリーンブルーのベゼルという配色のため、あまりフィフティファゾムスっぽくは感じないかも?

 

横から。ドーム型の風防とカーブしたベゼルが見えます。あと、ブレスレットはクイックアジャスター付き。(クラスプの裏側のスイッチを押し下げる)

 

今回、ブレスレットが改良されています。ネットのレビュー等でテーパーが足りないとさんざん言われていたので、22mm-16.8mmとなりました。(個人的にはテーパーよりも20mmにして欲しかった)

 

同じくネットでピン式は云々と言われていたのでネジ式になりました。海外のフォーラムを見ると今度はコマを外すのが面倒になったという声が。みんな勝手だよ…

 

ブレスレットは工具無しでワンタッチで付け替え出来るようになっています。(2019年頃から)

 

リューズはクラウンにツインフラグが刻印されています。知らない人が見たら何のマークだか分からないかも。Christopher Wardのモットーとして「Ingeniously English, Unsurprisingly Swiss」があり、イギリスでデザインしてスイスで製造しています。そのことを示すためにイングランドとスイスの国旗を並べたツインフラグをロゴにしています。

 

C9についてケースがイマイチと言いましたが、Christopher Wardもその自覚があり、2014年くらいから他社と差別化するためには良いケースが必要だ!と研究していました。具体的には時計に英国的雰囲気を与える、という方針のもと英国らしさとしてアストンマーチンDB9(ジェームズ・ボンドの乗っていたスポーツカー)に影響を受けたデザインに辿り着きます。そして、ポリッシュとサテンを織り交ぜた曲線のあるデザインをLight-catcher™と名付けました。その甲斐あって同価格帯ではユーザーからの評価も頭一つ抜けています。

 

リューズはねじ込み式になっています。ちょっと分かり難いですが、リューズに赤いリングが付いていてネジの閉め忘れに気が付きやすくなっています。nomosのアレですね。あと、Christopher Wardと言えば、文字盤のロゴが悪い意味で有名です。ユーザーからの不満点のトップじゃないかしら。今回はChristopher Wardが消えてツインフラグのみになりました(共同設立者の名前なのですが2020年に辞めてしまった)。歓迎の声が半分くらい上がっていたので成功した方ですが、不満もそれなりには出ています…

 

裏はシースルーになっています。「Christopher Ward」はここに追いやられました。ムーブメントはSW330-2。日差は今のところ+7秒くらい。スウォッチグループがパワーリザーブ80時間のETA C07xを10万円程度の時計にもポンポン載せているので、グループ外のブランドは大変です。とは言え、SW330-2は2020年に改良されたムーブメントでパワーリザーブも42->56時間になっていますし、振動数もETA C07が21600、SW330-2は28800と勝っていますので…

 

夜光はSuper-LumiNova Grade X1(最高グレード)。ちなみに日本の根本特殊化学の発明。

 

さて、C65 Aquitaineですが、個人的にはとてもお気に入りなのですが、円安が進行して日本円だと必ずしもお買い得とは言えなくなってしまいました。日本には高品質で安いブランドが多いですからね…

 

他人と被らない(複数本買ってレビューを上げているの自分しか知らない)し、ぱっと見、価格がさっぱり見当がつかないので、他人から見たら謎な時計を持ちたい方は如何でしょうか?