WILDSWANS SC-BASIS(バージス) ブラック その2
SC-BASISは家に来た初めての鞄で、改めてよく見ると当時は気づかなかったことも色々あります。
シュランケンカーフはシボの大きさが不揃いですが、この鞄はボディ部分のシボの大きさは比較的揃っています。その代わりトラが入っています。
人それぞれ好みはありますが、一般的にはシボは細かく均一なサイズで揃っていてトラが無いものが上等とされるはずです。そんな革はまず手に入らないので、この鞄の場合、トラが入るのは良しとし、シボの大きさを揃えることを優先したと思われます。
底には細かめのシボを使っています。
ハンドルにはシボが無いor大きいものを使っています。
根元部分もシボは大きめ。
この使い分けが、丈夫さ、デザイン、手触り…何を理由にしているかは私には分からないです。ただ、シボが細かいと繊維の密度が高いので何となく丈夫な気がしますし、シボが大きいと発泡スチロールみたいな弾力があったりします。
革は一つ一つ異なるので、職人さんが最良と思われる方法を取るはずです。なので、条件(トラを有無など)を付けると革にとって最良の部位に使用できない、もしくは、革を贅沢に使って価格が高くなる、などトレードオフが発生します。この鞄を最初見たときにはトラは無い方が良かったと思いましたが、そう簡単な話ではないんですね。
次にイマイチなところについて。
金具の部分ですが、力が掛かることで引っ張られて裂けないまでも形が崩れそうな気がします。この鞄の重さは1.1kgとミネルバボックスのモデルよりも軽量なんですが、シュリンクした(収縮しているので重い)シュランケンカーフを使ってなお軽いということは、革を薄くしているはずです。ミネルバは重い革だと知りましたので訂正。時間経過により革が柔らかくなってきているので尚更。
天気が悪い日が続くとフル稼動なので頑張って…