時計ベルトの比較
SOLOさんに時計ベルトを2本作ってもらいましたが、基本的には同じスペックです。具体的にはシュランケンカーフとブッテーロで同じサイズ。
鞄とかだと、同じものを作ってもらうことは中々ありませんが、時計ベルトくらいだと無い話ではなく、今回はたまたま製作時期も1年ほど離れているので、その違いを見ると改良や製作意図の変化が見えて興味深いです。
一年前に作ってもらった方。光の加減で分かるかも知れませんが、中央が盛り上がっています。いわゆる、肉盛りという技法で革製品に表情をつけます。
こちらは最近、作ってもらった方。フラットになっています。
何となく、肉盛りの方が凝っている気がしますよね。また、厚さを見ると肉盛り側の方が厚くなっています。もし、端を同じ厚さにしたとしても、中央に厚みがあるのは変りません。
貧乏性なので革が厚いほうが得した気分になりますが、時計ベルトとして使う場合、厚さは硬さになり、付け難かったり硬質な感じがしたりします。今回の方が、付けやすく、フィット感もとても良いです。
見た目だけで判断してしまうと、凝った技法を使ったほうが良いと思ってしまいがちですが、付けた時の感触が良くなるように厚さを絶妙に調節するのは、使ってみないと分からない技量の部分です。私的には、今回の方が完成度が高いと感じました。
というわけで、今回の時計ベルトはかなりお気に入りです。