散財日記

散財の記録

手持ちの革

革製品を買い始めて2年になり、色々手持ちが増えたので、全部じゃないけど紹介。ただ、好みの革ばかり選ぶ傾向があるので、数の割に種類が少ないかも。

 

まずは、Alce。2年間ずっと牛革だと思っていて、最近、ヘラ鹿だと知りました。触り心地が良く、そこそこ丈夫。革の魅力を知った切っ掛けだったりして。ただ、日本の職人さんでこの革を使っている人は見たことがありません。良い革なんだけどね。

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リンドス。見た目はAlceに似ていますが、こちらは牛革。初めて触った人は、上品なサラッとした感触に驚くかも。Ciseiで以外で使われているのを見たことがありませんが、一般的な革なのでしょうか。ただ、とても良い革ですが、長く使うと少し面白みに欠けるかも。

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シュランケンカーフ。とても丈夫で水にも強く、ずぼらにしてても大丈夫。なのに質も良い完璧超人。少し薄くすると触り心地もアップするのですが、そこは強度との兼ね合い。内縫いの鞄に最適な、良いとこずくめな革なのですが、値上がりが多く、そろそろ割高感も…

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ノブレッサカーフ。型押し革の代表格。10年くらい前は、デュプイのチェルケスが有名でしたが品質低下により、すっかりノブレッサカーフに取って代われました。

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同じく、型押し革のヴォー・エプソン。某スーパーブランドで使われている革。製造しているタンナーが2社あって、結構、違いがあるので注意。どちらが当たるかはランダム。こっちは、サラッとしています。

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一方、こちら、しっとりとした感じ。

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ノブレッサカーフ、ヴォーエプソンとも使われる場面は似通っていますが、個人的な好みだと、しっとりエプソン≧ノブレッサカーフ>サラッとエプソン。ただ、エプソンは運任せになるので、事前に革の確認ができなければノブレッサカーフを選ぶのが無難かも。

 

型押し革をもう一つ。ワインハイマー社のワープロラックス。見た目はノブレッサーとかとそっくりですが、質感は別物。ざっくり言うと、シュランケンカーフをシュリンクではなく、型押しで作った感じ。個人的には理想的な型押しレザー。こちらも扱っている職人さんは少なめ。

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クリスペルカーフ。カーフの最高峰の一つ。見ての通り、横に走る水シボと呼ばれるシボが特徴的。大変良い革なのですが、手持ちのはちょっとハズレロットを引いた気がしています。以前、見せてもらったクリスペルカーフは艶が物凄かったんですよね…

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ブッテーロ。ダレスとかかっちりした鞄に向いた革。そこまで高価ではないけど、品質は良いです。コスパという言葉は好きではありませんが、価格と質のバランスが取れています。ただ、私は不思議と縁がなく、手持ちが内装で使われているものだけだったり。

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ドラーロ。ブッテーロに型押しした革。知名度は圧倒的にブッテーロなので、百貨店なんかでは、ドラーロの名前を出さずに型押しブッテーロなんて紹介になっていることも(そこはちゃんと説明してほしい)。ブッテーロよりも艶がでるので、財布や小物だとこちらの方が良いかも知れません。

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イタリアンレザーと言えば、ブッテーロと対になって名前が上がるミネルバ。そのスムースレザーの方のミネルバ・リスシオ。知名度的にはシボ革のミネルバ・ボックスの方が高いかな。良くエイジングする革でファンも多いのですが、私がエイジングにほとんど興味がないため、あまりチェックしていないです。

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黒一色で分かりにくいですがコードバン。これは国産の。世間的に大人気なコードバンですが、革の表情が感じられないので、個人的にはあんまり…

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こちらは、ホーウィン社のシェルコードバンコードバンなら、これとかオイルコードバンのように多少ムラがある方が好み。ただ、コードバンは値上がりが甚だしく、今のお値段だと象革に手が届くんですよね…

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印伝。これまでの革とは、ちょっと毛色が違いますが、鹿革に漆で模様を付けたもの。和風なアイテムに似合います。

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黒桟革。こちらも革+漆ですが、こちらは模様ではなく、シボに漆を付けたもの。個人的には、日本の革ではこれが一番評価が高いです。暗いところで人工の光が入るととても美しい。

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アメ豚。毛穴が特徴的な豚革です。豚革は、世界に通用する日本の革の一つなのですが、肝心の日本ではあまり評価が高くない気がします。軽くて丈夫で内装には持って来いです。

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象革。ワシントン条約で規制されていますが、数を絞って入手可能。あまり近くで見ることがないと思いますが、じつは、ツブツブになっていたり。

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象革は部位ごとに見た目が違っていて、一般的な象革のイメージだと、こちらのように皺が多いものかと思います。

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高級革の代名詞のクロコダイル。斑が特徴的で型押しの柄になることも多いです。見た感じ、硬質な印象を受けますが、良いものだと意外と柔らかかったりします。

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ヌバッククロコ。クロコを起毛するなんて、贅沢すぎるし勿体ないと思いましたが、触り心地が良く、雰囲気もとても良いので、これはこれでアリ。ちなみに、使い込むと普通のクロコのように艶が出つつ、触り心地はそのままという完璧なものになるので、育てるのが楽しみです。

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栃木レザー。栃木レザーと言っても、原皮もレシピも色々あります。これは、ピット槽に45日とか漬けていた時代のもの。触っていて飽きの来ない良い革ですが、今はもう、こんなにコストをかけて鞣すことはないでしょうね…

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イカのヌバック。廃業した日本のタンナーの革。好みというより、コレクションとして入手。

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フラスキーニ社の昔の型押しカーフ。もちっとした感触と敷石?のような型押しが特徴的。これもコレクション。

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ロダニール。10年以上前のデュプイのカーフ。クロム鞣しですが、トラとか革の表情ががっつり残っていて良いです。

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プロンジェ。超高級な羊革。触り心地は最高ですが、あまりに柔らかく、怖くて使えそうにないです。

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これで手持ちの8割くらいでしょうか。めぼしいところは大体入手したので、新しいものを開拓したいですね。