散財日記

散財の記録

ブランドの価値とは?

フルラとプラダ | ブランド病院 鞄・財布の修理外科

鞄・財布の修理をされているお店のブログをチェックしています。目的はブランドイメージに幻想を抱かないように、実際の作りを見ておこうというものです。今回はフルラとプラダ。どちらも作りがイマイチですが、特にフルラはちょっと気になるところが。

このバッグは床革といわれる素材で作成されたバッグです。
厚みがある皮革をスライスして表皮の良い部分を取除いた端材ですので、
繊維が荒く強度もなく革素材としては粗悪な部分です。

世界的にはSDGsが唱えられ、革も出来るだけ廃棄せずに有効活用するのは良いことです。が、素材には向き不向きがあります。床革は鞄のボディやハンドルに使うようなものではありません。シワや傷はあるが使用上問題ないのに廃棄するのは勿体ない、というのなら分かりますが、不適切な使い方は粗悪な素材を使ったコストカットに過ぎません。

 

適切な素材を使えば10年使える鞄が1,2年で壊れてしまったら本末転倒です。

 

「床革(とこがわ)ってなに? どんな革?」を専門用語を交えて解説 | KAWAMURA LEATHER(カワムラレザー)

床革については、最近、カワムラレザーさんのブログにて取り上げられています。その中に以下のような記述があります。

床革の特徴を理解し正しく有効に活用していくことは廃棄を減らし環境にも優しいアップサイクリングな取り組みとなるため、今の時代にマッチしたモノづくりになると思いますし、僕たちの周りでもそのことに着目し、チャレンジを始めている人が出てきています。

ちなみに、品質表示や材料表記の面でトラブルにならないよう注意が必要です。

消費者の理解を得なければトラブルになりかねないものという扱いです。

 

 

話は変わりますが、お世話になっているセレクトショップのオーナーさんがオリジナルアイテムを作るために海外の工場を訪問したところ、鞄の製作に縫製を行わず接着剤で組み立てていました。その工場の人は生産性の高さを誇らしく語っていたようですが、そんな様子を見て仕事を依頼したくなると思ったのでしょうか?

 

その工場ですが作っているのは海外の人気ブランドのバッグです。こういう話を聞くにつけ、ブランドに価値があるのか疑問を抱きます。一般人の手に届く価格帯の海外ブランドはおそらくこの程度の作りなのでしょう。

 

ブランド側としては長く使える必要はなく、流行に合わせて買い替えてくれ、ということかも知れません。

 

私は流行を気にしない質なので中立な意見ではありませんが、少なくとも流行に左右されない定番の形についてはブランド物を選ぶ必要はないと思ってしまいます。勿論、財力があってエルメスとかの物が買えるのでしたら、その限りではありませんが…